展覧会概要

京都在住の写真家、溝縁ひろし(1949-香川県生まれ)は、大学卒業と同時に、就職を機に京都へ移り住みます。
休日になると趣味のカメラを片手に、京都観光をして過ごしていたそんなある日、夕暮れ時の四条花見小路で初めて出会った「舞妓」に心奪われます。一瞬にして別世界へ連れて行かれたその不思議な感覚、余韻はその後も消えることがなく、仕事が終わると祇園に足を運ぶようになりました。少しずつ顔なじみのできてきた頃、お茶屋のおかあさんに「舞妓さんをしっかり撮っておいておくれやす。いやはらへんようになるかもしれまへんさかい。」と言われます。舞妓さんの成り手が減っていた1970年代当時、現実味を帯びたその言葉に背中を押されて、京都の花街を写真で残していこうと決意します。花街はもちろんのこと、祇園町の日常風景を写すことも写真家としてのライフワークになったのです。
本展では、昭和48年(1973)から撮り始めた「昭和の祇園」(祇園甲部)の作品を中心に、今日までの町の風景や芸舞妓の姿など約150点の作品で展覧し、写真家・溝縁ひろしの活動50年を振り返ります。
【プロフィール】
1949年、香川県に生まれる。1971年、千葉工業大学卒業後、株式会社ユニチカUGに入社。1975年、同社を退社し、スタジオ勤務を経てフリーの写真家になる。1980年、写真事務所「PHOTO-HOUSEぶち」設立。1994年、JPS関西展運営委員長をつとめる。ライフワークとなっている京都・花街を中心に、京都の四季や祭事、四国八十八ヶ所、西国三十三所などのテーマにも取り組む。海外取材や海外展開催など写真を通して国際交流も積極的に行っている。書籍も多数出版。

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※展示作品やイベント内容が変更、または中止になる場合がございます。予めご了承ください。

本展覧会は事前予約不要ですが、混雑状況により入館をお待ちいただく場合がございます。
予めご了承ください。

会期

2023年1月2日(月・振替休日) ~ 1月29日(日) ※会期中無休

開館時間 午前10時~午後7時30分
※新型コロナウイルス感染症の状況により、変更する場合がございます。
入館締切 閉館30分前
入館料(税込)
一般 900円(700円)
高・大学生 700円(500円)
小・中学生 500円(300円)

※( )内は前売料金。「障害者手帳」をご提示のご本人さまとご同伴者1名さまは、当日料金より各200円割引。

前売券

【販売期間】 2022年11月11日(金)~2023年1月1日(日・祝)
【販売場所】美術館チケット窓口(休館日:12月26日~2023年1月1日を除く)、京都駅ビルインフォメーション、チケットぴあ、ローソンチケット
※ローソンチケットのみ12月31日までの販売

主催

美術館「えき」KYOTO、京都新聞

後援

京都府、京都市、公益財団法人京都伝統技芸振興財団(おおきに財団)、公益社団法人京都市観光協会

協力

祇園新地甲部組合、祇園甲部芸妓組合、学校法人八坂女紅場学園、祇園商店街振興組合、八坂神社、南座、光村推古書院株式会社